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関西でも人気の回数券「昼特」切符終了の衝撃!

皆さん、関西のJR回数券「昼特切符」はご存知でしょうか?
関西在住の方は馴染み深い方がたくさんいらっしゃるかもしれませんが、関西の方以外の方には馴染みが無いだけではなく、使ったこともその存在すら知らなかった方が多いかもしれません。

実はこの「昼特切符」が2018年9月末を持って発売を終了してしまいます。
今回はこの昼特切符発売終了について詳しくまとめてみました。

「昼特切符」とは?

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昼特切符とは、JR西日本が発行する平日の昼間の時間帯(10~17時)および土日祝、12月30~1月3日に使える回数券です。
知っている方はほとんど、「ひるとくきっぷ」とか、略して「ひるとく」と呼びますが、正式には「昼間特割きっぷ」と言います。
回数券なので、セットで販売されており、6枚で1綴りになっています。
関西の京阪神の駅間を結ぶ複数の区間で発売されています。

具体的な区間を挙げますと、大阪-京都 間の6枚綴りの1冊定価2,100円ですので、1枚当たりの値段は350円です。
普通運賃は560円ですので、約38%引きになります。

他、同様に代表的な区間の例をあげますと
 ■大阪-三ノ宮・元町間 1,620円で270円/枚(普通運賃410円で約34%引き
 ■大阪-宝塚間 1,320円で220円/枚(普通運賃330円の約33%引き
となります。

回数券で枚数が多いかつ期限があり利用時間の制限があるので、使いきれない方も多いですが、金券ショップがバラ売りをしているので、金券ショップを利用して使いたい分だけバラで購入をしています。
「●●区間の昼特を●枚ください。」と伝えて金券ショップの店頭で購入ができます。
関西の金券ショップだと、自動販売機を使ってバラ売りをしている店舗もたくさんあるので、まるで飲み物を買うぐらい関西の方々の日々の生活に浸透している券ともいえます。

昼特切符が無くなってしまうとは??

冒頭でお伝えしたように、2018年9月末を持って発売を終了します。
利用期間は2018年12月29日(土)までとなっています。

やや細かい話をすれば、本来は2017年9月末を持って発売を終了する、というリリースがJR西日本から出ていたのですが、期間を延長して継続発売をする、ということで来年の終了となりました。

もっと以前の細かい話をすれば、昼特切符は元々2015年9月末迄は12枚で1綴りの回数券で、先ほども例に挙げた大阪-京都間は、1枚あたりの価格が317円ともっとお得な回数券でした。
お得感や発売期間を段階的に伸ばして、発売終了に向けて時間をかけている、とも言えます。

今後はどうなってしまうの?

はてな
昼特切符は人気で馴染みの深い券であるにも関わらず終了してしまう大きな理由は、従来の磁気タイプの切符利用からICOCAをはじめとしたIC利用による乗車を促進するためであると考えられます。

もし、本当にこのまま今回のような発売の延長もなく、昼特切符が無くなってしまうと、金券ショップで気軽に切符を買うスタイルが少なくなっていってしまうかもしれません。

マルトクチケットは以前、「甲南チケット」という屋号で営業をしておりました。
甲南チケットさんというと、関西の方は甲南チケットで昼特切符を買ったことがある、という方も沢山いらっしゃり、我々マルトクチケットとしても、昼特切符が無くなってしまうことは単に残念ということだけではなく、チケット業界全体に大きな影響を与えるニュースであると考えています。